超激安ののぞき部屋という異空間

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超激安ののぞき部屋という異空間ブログ:16 12 15


彼女と食事に出かけた
ある19時の出来事です。

その日、
今後の二人のお付き合いについて切り出す
チャンスをあたくしは伺っていました。
そういう気配を察してか彼女もちょっとよそよそしい感じ…

中華料理を食べながらまずはお互いの近況報告。
楽しい時間はあっという間に過ぎ、
帰りの時間が…

時計を見て
慌てて切り出そうとしたところ
「そろそろ出ようか」との彼女の一言。

あたくしは「そ、そうね…」と答えながら
頭の中はいつ話そうかといっぱいです。

あまりにも一生懸命考えすぎて緊張していたせいか、
店を出て歩いている途中にあしをくじいてしまいました。
ひと月前に捻挫したところと同じ箇所を
また捻挫してしまったのです。

痛さに思わず座り込んでしまいました。
歩こうにもあしに力が入らずに引きずってしまいます。

「テーピングしてあげようか?」
彼女がそう言って薬屋さんを探しに行ってくれましたが、
シャッターがすでに降りていました。

「湿布があったらいいんだけれどな」
とつぶやいたあたくしに、少し間をおいて
「…湿布ならあるよ」
とボソっと彼女が言いました。

「ここ」と
彼女が指差したところは腰でした。

そう、彼女は腰痛持ちなんですよね。

「ちょっと待ってて」
そう言って出かけて戻ってきた彼女の手には、
腰からはがしてふたつに折りたたんだ湿布と
アルミパック入りの冷凍シャーベットがありました。

その湿布はかなりくたびれていましたが、
あたくしにとってはまるでキラキラ光る宝物のように映りました。

「まだ使えるよね」
「うん、大丈夫みたい。ありがとう」

二人で湿布の匂いを確認してあしに貼り直しました。
凍ったシャーベットも機転が利く彼女らしいアイデアです。

あしはひんやり、
心は彼女の優しさにポカポカでした。

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